7月23日(土)やさしい風で、市民の力で「おでかけ応援制度」の改悪条例案を二度否決させた取り組みについて、堺市のバス・公共交通を考える会事務局の松永健治さんより講演をしていただきました。
「おでかけ応援制度」は、65歳以上の高齢者が、1乗車100円で堺市内のバスや阪堺電車を利用できる制度です。
この制度を堺市長が「70歳未満の適用を廃止する」との条例を2回にわたって提案したのです。選挙の公約では「拡充する」と言っていたのに、です。
「公約違反を許していいのか?」「高齢者だけでなく、社会的効果が大きい制度だ」みんなが楽しみにしているこの制度を「改悪したらあかん!」の声が広がりました。
事務局はビラを大量印刷、短期間に11000筆を超える署名が集まり、議会で2回とも否決することができました。
エストニア(向かって右)では公共交通機関は無料。
ドイツでも、6~8月燃料・電力の高騰の対策として月額9ユーロ(約1235円)ですべての公共交通機関を利用できます。
フランスやベルギーでも無料化のとりくみが進んでいます。
市民が利用する公共交通機関の提供は行政の義務という考え方が基本にあります。
利益を優先する日本の考え方と大きく違います。
安心して出かけられる公共交通の確保は、大事な大事な市民の権利です。
日本でも、国際社会から取り残されないよう公共交通機関の無料化というトレンドを実現しましょう。
大阪府市・堺市では、カジノ建設の問題もあります。
堺市が、夢洲にできるばくち場のゲートになるような構想では、ヤミ金や暴力団がはびこり、街の荒廃は目に見えます。
「市民の手で、市民のための堺市を守り発展させる」を合言葉に今後も学び、主張していきましょう。